白内障手術の流れ|受診から手術当日・術後の通院まで
この記事の要点
- 初診→術前検査→手術(片眼10〜20分・日帰り)→翌日・1週間後・1か月後の診察が標準的な流れ。通院は最低5〜6回です。
- 術前検査で眼内レンズの度数を決めるため、コンタクトレンズは検査前に一定期間外す必要があります。
- 両眼の場合は片眼ずつ1〜2週間あけて行う施設が主流です。
全体のスケジュール
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 初診 | 視力・眼圧・細隙灯顕微鏡・眼底検査で白内障の程度と他の病気の有無を確認。手術の適応と時期を相談。 |
| 術前検査(手術の1〜4週間前) | 眼内レンズの度数計算(眼軸長・角膜曲率の測定)、角膜内皮細胞検査、血液検査など。レンズの種類を決定。 |
| 手術3日前〜 | 感染予防の抗菌点眼を開始。 |
| 手術当日 | 来院から帰宅まで2〜3時間。手術自体は片眼10〜20分。 |
| 翌日 | 診察。眼帯を外し、見え方・眼圧・炎症を確認。点眼薬の使い方を説明。 |
| 1週間後 | 診察。もう片眼の手術がある場合はこの前後に実施。 |
| 1か月後 | 診察。見え方が安定し、必要なら眼鏡を作製。 |
| 3か月後〜 | 診察。点眼薬の終了を判断。以後は定期検診。 |
初診:適応の判断
最初の受診では、視力検査と細隙灯顕微鏡で白内障の程度を確認するとともに、眼底検査で網膜や視神経に病気がないかを調べます。白内障以外の病気があると、手術をしても期待した視力が出ないことがあるためです。ここで「手術をするかどうか」「いつ頃か」「どのレンズにするか」の大まかな相談をします。多くの施設では初診当日に手術日を決めることはなく、術前検査の日程を組みます。
術前検査:眼内レンズの度数を決める
白内障手術の結果を左右する最も重要な検査です。目の長さ(眼軸長)と角膜のカーブを測定し、挿入する眼内レンズの度数を計算します。ここで「遠くに合わせるか、近くに合わせるか」「多焦点にするか」を最終決定します。コンタクトレンズを使っている方は角膜の形が変化しているため、検査前に一定期間(ソフト1〜2週間、ハード2〜4週間が目安)中止する必要があります。また、角膜内皮細胞の数、血液検査(感染症・血糖など)、全身状態の確認も行います。抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)は原則として中止せず継続する施設が多いですが、必ず内服薬をすべて申告してください。
手術当日
- 来院:指定時刻に来院。当日は運転できないため、公共交通機関か付き添いの送迎で。化粧・香水は控え、脱ぎ着しやすい服装で。
- 準備:瞳孔を開く点眼と麻酔の点眼を数回に分けて行います(30分〜1時間)。
- 手術:手術室で仰向けになり、顔に清潔な布をかけて行います。点眼麻酔(必要に応じて追加麻酔)で痛みはほとんどなく、明るい光と押される感覚がある程度です。片眼10〜20分。
- 術後:眼帯または保護眼鏡をして30分〜1時間休憩し、問題なければ帰宅。当日は入浴を控え、指示された点眼を開始します。
当日の食事や内服は通常どおりでよい施設が大半ですが、糖尿病の薬など指示がある場合は従ってください。全身麻酔ではないため、術後に食事もできます。
術後の通院
翌日、1週間後、1か月後の診察が標準で、その後は3か月後、半年後と間隔が空きます。点眼薬は術後1〜3か月続けます。両眼を手術する場合は、片眼の結果を確認してからもう片眼を1〜2週間後に行う施設が主流です。仕事や運転の再開時期、洗顔・洗髪の注意は術後の生活と注意点にまとめています。
通いやすさが重要な理由
上記のとおり、片眼で最低5〜6回、両眼なら8〜10回程度の通院が必要です。術後しばらくは運転もできません。自宅や職場から公共交通機関で通える範囲で施設を選ぶことは、実用面で非常に重要です。駅から探すページやエリア一覧をご活用ください。
この記事に関するよくある質問
Q. 白内障手術の当日は何時間かかりますか?
手術自体は片眼10〜20分ですが、来院後の点眼・準備・術後の休憩を含めて2〜3時間が目安です。当日は運転できないため、公共交通機関か付き添いの方の送迎で来院します。
Q. 手術前にコンタクトレンズはいつから外しますか?
眼内レンズの度数計算に角膜の形状を正確に測る必要があるため、術前検査の前にソフトコンタクトで1〜2週間、ハードコンタクトで2〜4週間程度の中止を求める施設が多いです。施設の指示に従ってください。
Q. 手術当日は食事をしてもよいですか?
日帰りの点眼麻酔手術では通常の食事・内服が可能な施設が大半です。ただし糖尿病の薬や抗凝固薬など、施設から指示がある薬は事前確認が必要です。