公開 2026年9月19日 更新 2026年9月19日 監修:眼科専門医(東京都内で白内障手術を執刀する現役眼科医)

白内障手術後の生活と注意点|洗顔・仕事・運転はいつから?

この記事の要点

術後の2大ルール:触らない・点眼を続ける

白内障手術後のトラブルで最も避けたいのは細菌感染(術後眼内炎)です。切開創が完全にふさがるまでの数週間は、目をこすったり押さえたりしないこと、処方された点眼薬(抗菌薬・炎症止め)を指示どおり続けることが何より重要です。点眼は1〜3か月続き、種類によって回数が違うため、施設から渡されるスケジュール表を目につく場所に貼っておくと確実です。

時期別の過ごし方

時期できること・注意
手術当日眼帯または保護眼鏡をつけて帰宅。入浴・洗顔は控える。食事・内服は通常どおり。テレビ・スマホは見てもよいが目を休める。
翌日診察で眼帯を外し点眼開始。首から下のシャワー可(施設による)。デスクワーク再開可の方が多い。就寝時は保護カバーをつける施設あり。
〜1週間洗顔・洗髪は目に水が入らないように(蒸しタオルで拭く、美容院で仰向け洗髪など)。化粧は目の周り以外なら可の施設が多い。運転は医師の許可後。
〜1か月目をこすらない。激しい運動・水泳・温泉・重労働・ほこりの多い作業は控える。見え方が安定したら眼鏡を作製。
1〜3か月点眼薬を指示に従って終了。以後は定期検診。日常生活の制限はほぼなくなる。

上記は一般的な目安で、施設ごとに指示が異なります。必ず担当医の指示を優先してください。

仕事・運転・運動・旅行

眼鏡はいつ作る?

眼内レンズが安定し、角膜の状態が落ち着く術後1か月前後が眼鏡作製の目安です。それまでは以前の眼鏡が合わなくなることが多く、応急的に100円ショップの老眼鏡などで代用する方もいます。両眼を手術する場合は、両眼が終わって1か月後に作ります。

すぐ受診すべき症状

次の症状があれば、予約日を待たずにすぐ手術を受けた施設に連絡してください。夜間・休日の連絡先は手術前に確認しておきましょう。

術後眼内炎は数千件に1件程度のまれな合併症ですが、発症すると急速に進行するため、早期の受診が視力を守ります。

術後に見え方が変わる「後発白内障」

手術後数か月〜数年して再びかすんで見えるようになった場合、眼内レンズを支える膜(後嚢)が濁る「後発白内障」の可能性があります。白内障の再発ではなく、外来でのレーザー治療(数分・保険適用・痛みなし)で改善します。詳しくは合併症と後発白内障をご覧ください。

この記事に関するよくある質問

Q. 白内障手術後、お風呂はいつから入れますか?

首から下のシャワー・入浴は翌日から可能な施設が多く、洗顔・洗髪は目に水や石けんが入らないよう術後1週間程度は注意します(美容院での洗髪を勧める施設もあります)。施設の指示に従ってください。

Q. 白内障手術後、いつから仕事に戻れますか?

デスクワークなら翌日〜数日後から可能な方が多いです。屋外作業・ほこりの多い環境・重い物を持つ仕事は1〜2週間、水泳や激しい運動は1か月程度控えるのが一般的です。

Q. 白内障手術後、スマホやテレビは見てもよいですか?

見ても目に悪影響はありません。翌日から使って構いませんが、疲れたら休むようにしてください。眼鏡の度数が合わなくなるため、見え方が安定する1か月前後で眼鏡を作り直します。

本記事は、東京都内で白内障手術を執刀する眼科専門医が内容を確認しています。記載している費用は2026年時点の診療報酬・一般的な相場にもとづく目安で、施設や条件により異なります。個別の治療方針は必ず担当医にご相談ください。