白内障手術は日帰りと入院、どちらを選ぶ?
この記事の要点
- 都内では日帰り手術が主流。手術は片眼10〜20分で、来院から帰宅まで2〜3時間。
- 入院(1〜3泊)は、全身疾患の管理が必要な方、一人暮らしで術後の点眼や通院が難しい方、片眼しか見えない方などに適しています。
- 費用は入院すると入院基本料や食事代が加わりますが、高額療養費制度の範囲内であれば自己負担の差は限定的です。
日帰り手術が主流になった理由
白内障手術は切開創が2〜3mmと小さく、点眼麻酔で行えるため、術後すぐに歩いて帰宅できます。かつては1週間程度の入院が普通でしたが、現在は手術技術の進歩により日帰りが標準となり、東京都内では眼科クリニックの大半が日帰りで行っています。当サイトに掲載している白内障手術対応579院の多くもクリニックでの日帰り手術です。
日帰りと入院の違い
| 日帰り | 入院(1〜3泊) | |
|---|---|---|
| 手術の内容 | 同じ(超音波乳化吸引術+眼内レンズ挿入) | |
| 術後の管理 | 自宅で点眼・安静。翌日に通院 | 看護師が点眼・観察。翌日の診察は院内で |
| 付き添い | 当日の送迎があると安心 | 不要な場合が多い |
| 費用 | 手術費用+外来費用 | 手術費用+入院基本料・食事代(数万円) |
| 主な施設 | 眼科クリニック、一部の病院 | 総合病院、大学病院、一部の眼科専門病院 |
入院が適しているケース
- 全身疾患の管理が必要:重い心疾患、血糖コントロールが不良な糖尿病、透析中など、術中・術後に内科的な管理が必要な方。
- 一人暮らしで術後の管理が不安:点眼薬を自分で正しく差せない、翌日の通院が難しい、緊急時に連絡・受診できる人がいない。
- 片眼しか見えない(残った目の手術):術後一時的に両眼とも見えにくくなるため、入院中の安全確保が望ましい。
- 手術の難易度が高い:過熟白内障、チン小帯が弱い、角膜内皮細胞が少ない、過去の手術歴など、追加処置の可能性がある場合。
- 両眼を短期間で終えたい:遠方から来る方など、両眼を連続して行うために数日入院する選択肢。
- 認知症や体が不自由:安静や点眼の指示を守ることが難しい方。
日帰りで受ける場合の準備
- 手術当日は運転できないため、公共交通機関か家族の送迎で来院する
- 点眼薬の種類と回数を事前に確認し、家族にも手伝ってもらえるようにしておく
- 夜間・休日の緊急連絡先を確認しておく
- 翌日・1週間後の通院日程を確保する
手術当日の流れは白内障手術の流れ、術後の過ごし方は術後の生活と注意点をご覧ください。
費用の差
入院すると入院基本料と食事代が加わり、1泊で1〜3万円程度(3割負担)上乗せされます。ただし高額療養費制度の上限に達している場合は、上乗せ分の多くが払い戻しの対象になるため、実際の差は限定的です。差額ベッド代(個室料)は制度の対象外なので注意してください。費用の全体像は費用の記事にまとめています。
どこで受けるか迷ったら
白内障以外に目の病気がなく、全身状態も安定していれば、手術件数の多い眼科クリニックでの日帰り手術で問題ありません。上記の「入院が適しているケース」に当てはまる方は、かかりつけ医に相談して総合病院・大学病院への紹介を受けましょう。当サイトのクリニック一覧では「大学病院・総合病院のみ」で絞り込むこともできます。
この記事に関するよくある質問
Q. 白内障の日帰り手術は安全ですか?
日帰りでも入院でも手術の内容は同じで、安全性に差はありません。日帰りが標準となった現在、都内の大半の施設が日帰りで行っています。術後の管理を自宅でできるかどうかが選択のポイントです。
Q. 一人暮らしでも白内障の日帰り手術はできますか?
可能です。ただし手術当日は付き添いや送迎があると安心で、点眼を自分で正しくできること、翌日以降の通院ができることが条件です。不安があれば入院手術も選択肢です。
Q. 白内障手術の入院期間はどのくらいですか?
片眼で1〜2泊、両眼を続けて行う場合で3〜5泊程度が一般的です。病院によって異なります。